ただいま縦書きブログのテスト中

日本語でも横書きで済むものは横書き。でも、日本語の俳句は縦書き



前回句会の成果と次回句会のお知らせ

2010年7月17日土曜日

大畑 等 句集 「ねじ式」 <・・・工事中・・・>

大畑 等さんについては、すでにブログ第1号で紹介していますが、改めて大畑さんの句集 「ねじ式」の全文を大畑さんのご好意で掲載させていただきます。下の「全画面で読む」をクリックした後で句集画面が現われます。ページ送りは、スクロールとキーボードの「矢印→または←」の両方でできます。本を読み進む醍醐味とおなじ感触が味わえるとおもいます。ぜひ、皆さんの感想を「コメント欄」に書き込んで送信ください。

2010年7月7日水曜日

第二回句会成果記録と次回お知らせ


例年になく蒸し暑い梅雨の土曜日(七月三日)、第二回めの句会が開かれました。句会参加者(敬称略)は大畑 等、土屋秀夫、宮坂公啓の三名でしたが、投句は六名からあり(左の三名に加え下田濟二郎、細井尚子、渡邊保弘)、また句会には間に合わなかった人も飲み会に駆けつけ(山中康廣)、梅雨の蒸し暑さに句会の熱気が加わりおおいに盛り上がりました。また、これまでの二回の句会の成果から、次回からは奇数月の第一土曜日を定例とし開くことが参加者全員の合意としてまとまりました。これからは、ニヶ月に一度は句会ホチュウ類が開かれておりますので、奮ってご参加ください。次回の予定は九月四日(土)。左の写真は句会会場の涵徳亭座敷からの後楽園庭園風景。

 以下、兼題の「サングラス」をふくむ題詠および有季あるいは無季雑詠二十九句と、選句結果をお知らせします。はじめに、高得点句四句をあげます。投句者が六名に対し、選句者は七名。選句者の持ち点は一人八点( 評価基準は「天(☆)一句=三点、地(◎)一句=二点、人(〇)三句=各一点)、総得点合計=八点×七名=五十六点。選句集計内訳は下の表を参照ください。

 今回のブログ掲載写真は、いずれもクリックすると拡大します。

 





  人を焼く火は美しくサングラス   等  ―九点―

  虫干しの吉本隆明はかり売り   耕人  ―八点―

  新艇や司祭が祝す戸田の夏   ちゃぶ台 ―七点―

  サングラス割れて宙舞う雷門   肝啓  ―五点―

                   ◆得点合計が高かった作者は次のとおり。
                    ほかの作者の得点と選句集計内訳は下の
                    【集計表】をクリックすると拡大します。
                  

 





  肝啓・・・・・・・・・・・・十三点

  等 ・・・・・・・・・・・・十二点

  ちゃぶ台 ・・・・・・・・・十一点

  耕人・・・・・・・・・・・・十点

【集計表】(一度クリックして画像が現われたら、もう一度クリックすると拡大します。)
〈どの句を誰が詠んだか?〉もさることながら、〈どの句に誰と誰が共感したか?〉を確かめてみてはいかがでしょう!〈共感の"こだま"がひびき合う〉のも句会の楽しさのひとつのようです。


    次に当日の投句二十九句を配布された清記表に書かれた順で上の四句を含めて列記します。@涵徳亭


 

一 薔薇の園笑い過ぎても死にますよ   等

ニ 日の高き園逍遙のサングラス   夏風

三 杞憂なし君ゆく日にも女たちは忙しい   耕人

四 里川に踊る稚鮎と戯れて   保弘

五 訓告に二十歳の武装サングラス   ちゃぶ台

六 陽に向けぬ面持ち抱えサングラス   肝啓

七 友よ七回忌誰にも告げず独酌   耕人

八 大泉水きらめきわたりサングラス   夏風
 

 九 友達はいらぬという君青時雨   ちゃぶ台

 十 虫干しの吉本隆明はかり売り   耕人

十一 サングラス割れて宙舞う雷門   肝啓

十二 おんなの手放せば山藤良く見える   等

十三 漕艇部負けても淡々扇子閉じ   ちゃぶ台

十四 サングラスとどめに日食封じ込む   耕人

十五 パラパラと額叩かれつゆ晴れ間   肝啓

十六 Kさんの夏は終わったサンダル履き   耕人
 

十七 サングラス手持ちぶさたの歌舞伎町   肝啓

十八 就活の泣き虫羽化して夏の空   ちゃぶ台

十九 栗の花水漬み づく屍を干したれば   等

二十 メダカの子日増しに太くなりにけり   保弘

二一 人を焼く火は美しくサングラス   等

二二 闇に飛ぶホタル光に誘われて   保弘

二三 歯ざわりに夏の音ゆれて西瓜かな   肝啓

二四 サングラス忘れて下がる釣果かな   保弘
 

二五 草取りに遅れて来たる人キリスト   等

二六 母トンボ一心不乱に卵生む   保弘

二七 窓たたき午睡めざめし驟雨かな   夏風

二八 新艇や司祭が祝す戸田の夏   ちゃぶ台

二九 あまぞらにふと歩を休める紫陽花かな   夏風

                       ―以下、席題当日有季または無季雑詠五句@飯田橋 三州屋―


 

風紋をけちらし進むサングラス 康廣 ―選― 等+耕人

紫陽花に目を奪われど花菖蒲 肝啓  ―選― ちゃぶ台

蓮の花男が写す男かな 等  ―選― 康廣

梅雨曇りまぐろ茶漬けに口笑う ちゃぶ台

曇天のすみっこ青空梅雨の明け 耕人  ―選― 肝啓


           句会から飲み会へ移動する時間を縫って、四十年前に渡邊保忠建築史研
           究室で実測調査した後楽園内円月橋の前で記念撮影。左から土屋秀夫、
           宮坂公啓、大畑 等。


追伸:
次回は9月4日(土)午後1時から、場所は小石川後楽園涵徳亭(かんとくてい)
◎会費:3,000¥/人(会場使用料+軽い飲食費)、飲み会は別途精算。
投句は五句。題詠一句以上、有季または無季雑詠あわせて五句を投句いただけますでしょうか。    兼題は「さんま」。席題は飲み会の成り行きで、飲み会は午後4時半ごろから飯田橋 三州屋
投句締切りは9月3日(金)昼ごろまでに宮坂宛てにメールで送信いただけますでしょうか。